Ektar 100 をスキャンしてみた
タイトルは端折った書き方になってるけど、Kodak の Ektar 100 というネガフイルムで撮影した写真(フイルム)をスキャンしてデジタル化してみた、ということ。コダックによると、ISO100 では世界最高の粒状性を持ち、高解像度でのスキャニング・デジタル化にも最適だとか。
- フイルム: Ektar100 (Twitter での助言に従って ISO64 に設定)
- カメラ: α-7
- レンズ: あとで調べて書く
- スキャナ: EPSON GT-F520
さて、Ektar 100 というフイルムには Ektar 仕上という日本独自の現像があるらしいけど、Twitter やら 2ch あたりでの情報収集によると、どうも品質管理を厳格に行なうだけで現像自体は普通の C41 プロセスらしく、それならばというわけで現像は普通にしてもらった。ついでに、同時プリントもサービスサイズで依頼した。
プリントの方の仕上がりは、まぁ、サイズが小さくてよく分からないような気もするけど、なんとなく微粒子という感じはある。色は……、よく光が回っているものにはわりと普通っぽい感じのものもあるけど、そうでない場合は、彩度は高いのにちょっと褪せたような不思議な感じがした。紫陽花の葉の緑と花のうす紫はいい感じ(好きな感じ)。
前述のようにスキャンは EPSON の GT-F520 という、どちらかと言えば安物のスキャナで行った。附属ソフトを使ったのだけど、それがまた Mac OS X 用のアプリケーションとしては変態的な挙動で……というのはどうでもいい話。全自動・ホームモード・プロフェッショナルモードの三つのモードがあって、各モードをそれぞれ少しずつ試してはみた。
全自動モードは思ったより綺麗に(しかも手間が全然かからず)にスキャンできた。それに対して、ホームモードではデフォルト設定では、暗めで眠い感じになってしまい、それなりに設定をつめる必要があり、さらにプロフェッショナリモードでは、各コマの切り出しからマニュアルで指定しなきゃいけないようで、結局全自動モードで解像度だけを若干大きくする(300dpi → 600dpi)だけで使うことにした。
一本まるまるスキャンした結果は Flickr にアップロードしてみたけど、全て全自動モードを使ったおかげもあって、時間以外には手間もかからず、そこそこの結果を得るとができたように思える。ただ、ソフトでホコリの除去ができるはずなのだけど、効果は少ないような……。わりと目立つホコリやスキャナのガラス面の傷?みたいなのが残っていたりする。
以前にも何度かフイルムのスキャンはしているけど、なかでも今回の結果は一番よかったようで、コダックの言う「スキャニング・デジタル化に最適」というのはあながち間違いではないかもしれない。コストを除けば(フイルム600円くらい・現像600円くらいで合わせて1200円くらい)何度も使ってみたい気はする。
まだ、冷蔵庫には PROVIA 100F や Kodak Portra 800 なんかがある(実はどちらもまだ使ったことがない)。いろいろ試してみることを考えるとワクワクはしてくるのだけど、デジタルの圧倒的な簡便さの前に(つい α700 を持ち出しちゃう)、いつ出番がくることやら……