2008-09-28

OmniGraffle 5 の AppleScript サポート

OmniGroup と言えば、古くは NeXTSTEP 時代からの老舗で、最近でも OmniGraffleOmniOutliner、最近では GTD を実践するための OmniFocus などのなかなか使いやすいソフトウェアを開発・販売している。自分でも OmniGraffle や OmniOutliner (どちらも Pro 版)を愛用してはいるのだけど、まだまだ十分に活用しているとは言い難く、ときどきそれまで使ってなかった機能を見付けては改めて感心したりしている。

さて、先日もそんなソフトウェアのひとつである OmniGraffle で、編集メニューの「別形式でコピー」項目のサブメニューに「AppleScripto」というのを見付けたので、ちょっと試してみた(注: 以下の例で「OmniGraffle Professional 5」となっているのは普通にインストールしているなら「OmniGraffle Professional」となっているはず)

たとえば、適当に描いた長方形を選択して、それを AppleScript 形式でコピーすると、その図形を描画するためのスクリプトがそのままクリップボードというかペーストボードというかに入る。

tell application "OmniGraffle Professional 5"
tell canvas of front window
make new shape at end of graphics with properties {origin:{59.0, 63.0}, size:{140.0, 121.0}}
end tell
end tell
これをそのまま Script Editor にペーストして実行すると当然全く同じ図形が描画される。もちろん、osascript(1) で実行してやってもいい。

もともと OmniGraffle は図形の移動時にガイドが効いたり、きれいに整列させながら作業するのが得意なのだけど、スクリプトを書けばもっと色んなことが楽にできそうだ。

こんなことも簡単にできちゃう(カレンダーなんか作るのに便利?)。スクリプトエディタがイヤならば、osascript(1) を使って、各種のシェルや Perl などの LL と組み合わせるという手段もある。

もともと AppleScript で書けばいろいろできるのは分かっていたのだけど、ApppleScript 自体に慣れないことはもちろん、なにができるのかがよく分かっていないとなかなか手がでない状態だったのだけど、実際に欲しい図形を描いてみれば AppleScript でどう書けばいいのかも分かるというこのアプローチはなかなか面白い。

惜しいのは、OmniGraffle 自体が AppleScript 的に記録可能(Recordable)でないこと。以前からも少なかったけど、Mac OS X になってから記録に対応したアプリケーションというのを見かけたことがないような気がする。技術的な制約でもあるのだろうか。以前 Excel で AppleScript を使おうと思ったときも、どうやればいいのかよく分からなかったので 結局 VB で書いたこともある(おかげで Office 2008 には移行してない)が、Excel が Recordable であればきっと AppleScript で書いただろう。プログラミング言語としてはともかく、それなりの潜在能力がある AppleScript はもっと活用されていい技術だと思うんだけどなぁ。

2008-09-24

SIGMA からも α 用にいろいろ

フォトキナが開催されるためか、各社からいろんなものが発表されつつある。

SIGMA からもいろいろと発表されたようで、17-70mm F2.8-4.5 を一時愛用していたものとしては、要チェックかな。

最初のテレコンは SIGMA の HSM(超音波モーター)駆動 AF のレンズに対応するもので、HSM でないものは AF ができないらしい。ソニーや(コニカ)ミノルタの SSM 対応レンズを付けてちゃんと動くかどうかが気になるところ。

魚眼レンズは、対角魚眼の 10mm と円周魚眼の 4.5mm の二種類あって、どちらもディジタル専用(ということは APS-C サイズ専用)。魚眼レンズで撮った写真を見るのは面白いと思うけど、自分で使っているシチュエーションはあんまり想像できない。優先度としては低いかなぁ。

最後の 24-70mm F2.8 は、フルサイズ対応の大口径標準ズームで、これが一番そそられる。軽くて明るいというのはもちろん、このレンズは円形絞りらしいので、他の多くのシグマのレンズとは違うやわらかなボケ味がでるといいなと思う。α900 は当面購入するつもりはない(というか買えません)けど、いつかフルサイズを使うとき(あるいは α-7 を使うとき)のことを考えると、このへんの焦点域の大口径ズームは一本は欲しいと思っていたところだし、ソニーの 24-70mm F2.8 ZA はちょっと高いし。

というわけで、フォトキナ開催に合わせてまだまだいろいろ出てきそうで、しばらくは目が離せません。

2008-09-20

Favorite Books


my son's favorite
Originally uploaded by rok1966

写真は息子(小学校六年生)の愛読書。なんども繰り返して読んでいるようで、カバーは消失して、ページの端も折れたりもしている。

「愛読書」というのは、いつも手元に置いて何度も読み返す本のことだと思う。息子の場合はまさにその通りで、この川端裕人さんの「川の名前」は、気がつくとベッドサイドや勉強机に置かれて(置き忘れて)いたりする。

自分の場合も、読書は好きな方だと思うが、最近は何度も繰り返して読むような書物は少ない。時間がない、とか読みたいものが多すぎるとか、理由はいくつもあるのだけど、一番の理由は感動が持続しないことかもしれない。震える程に心を打たれて、記憶に留めておこうと思うことはたくさんある。けれど、その感動は実際にはやがて心の片隅に埋ずもれてしまって、再び表に出ることも少ない気がする。

なんとも寂しい気がして、息子が羨しくなる。

大人になって好きな本を(財布と時間が許す限りにおいて)好きなだけ読めるようになり、様々な書物と出会っていろんな感動を得ることもあり、悪いことばかりでもないのだけど。

2008-09-18

Another little crack of my iPhone.


Another little crack of my iPhone.
Originally uploaded by rok1966

またやってしまいましたよ。

実は iPhone をまた落としたのだけど (1m くらいの高さからかな、床はフローリング)、そのあとで今度はガラス面のスピーカー脇に小さなヒビを見つけてしまった。

これまでの二ヶ月でガラスにほかにヒビや傷がつかなくて、けっこう頑丈だなぁと逆に感心するくらいだったのだけど、さすがに落下の衝撃は大きかったのか。

裏のプラスチックは小さな擦り傷がそこそく付いてるけど、色が白ということもあって、あまり目立たず個人的には許容範囲内。

今更ケースに入れるのもどうかという気もするが、あと2年は持たせないともったいないからなぁ……

2008-09-17

α用ソフトウェアの更新

ソニーの一眼レフ α シリーズ用のソフトウェアがまた更新された。

新機能としては、Image Data Converter SR での「周辺光量の補正機能」や Windows 版 Remote Camera Control のみの「インターバル撮影機能」がある。

改善項目として、操作性の向上や、表示の高速化なども上がっているので、さっそく試してみるつもり(だけど、Mac OS X 10.5.5 update が先かな)。

長期に渡ってしっかりサポートしてくれると嬉しいね。

2008-09-15

フロスト警部の DVD 届いた

6 x 3: こんな値段でいいの? で書いた、DVD が二枚、というか二冊というか、よく分からないけど、ちゃんと amazon.co.jp から届いた。

(写真は iPhone で撮影したもの)


A4サイズの5, 6mm 厚のダンボールの真ん中をくり抜いて、薄めのDVDケースが入っている。別に解説の冊子などがあるような感じはしない(DVDケースはまだ開けてないけど、その薄さからDVD以外にたいしたもんは入ってなさそう)。

流通上の都合かかなんかで書籍として扱われているのかな。このシリーズ自体一つも見たことはないのだけど、これで「一冊(というか一枚) 1000円」というのはやっぱりお得だと思う。5枚組(たぶん)の DVD BOX だと 18000円とかの値段がついていたりするもの。

でも、これ見て面白かったら BOX も買っちゃうかもなぁ……。

2008-09-12

LUMIX DMC-G1

マイクロフォーサーズのレンズ交換のできる一眼デジカメ(一眼レフではない)がパナソニックから初めて発売される。

(マイクロ)フォーサーズというフォーマット自体にそれほど魅力を感じる分けでもないが、この大きさ (幅約124mm×高さ約83.6mm×奥行約45.2mm (本体のみ、突起部を除く))は、かつて Minolta DiMAGE A1 (117 x 85 x 113.5)を愛用していたものとしては、なかなか親しみの持てる大きさで、割とそそられる。

パナソニックは、小型軽量を全面に押し出して、女性をターゲットにしたスペシャルサイトを展開している。なんだけど、なんだけど、これはちょっと……、私には……(^^;)。

2008-09-11

DVD: 図書館戦争 2


DVD: 図書館戦争 2
Originally uploaded by rok1966

アニメ版図書館戦争の DVD の第二巻。Amazon から届いてからもう一週間くらいになるが、まだ見てない。

封入されているブックレットの有川浩さんの書き下ろし短編は例によって、激アマでたまりません。弓きいろさんの四コマもいい。

2008-09-10

α900! 新レンズ!

α700 - DT16-105mm F3.5-5.6
α900発表を記念して歌う(嘘)二人組ユニットのYAK

というわけで、SONY からフルサイズのセンサーを搭載したデジタル一眼レフのフラグシップ機が発売された。

発表された内容からは、α700 のときと同じように、真面目に堅実に仕上げたものだという印象を受ける。値段も大きさも重さもそれなりに(あくまで「それなり」だけど)に手頃で、あぶく銭でも手にしようものならすぐに買ってしまいそうだ。

ただ、写真を撮ったあと、ストレージに保存したり、RAW 現像やレタッチをしたり、プリントしたりすることを考えると、やはりこちらにもそれなりの投資が必要になりそうで、買物連鎖が怖いなぁ。

2008-09-07

最古のブログ?

これは、このブログの Technolati での反響のページから切り取ったもの(このリンクはときどきうまく働かない……)。

今日が 2008年9月7日で、その 14128日前ということは、1970年の 1月 2日ということで(もしかすると、Time Zone の関係で一日ずれて 1970年の 1月 1日かもしれない)、@aka さんの clmemo@aka は間違いなく最古のブログということになってしまう(^_^)。いや、そこからリンクされてるということはこのブログの方が先に存在してるはずで……、なんてのは冗談だけど(^^;)。

Technolati でいろいろ見てまわってみると他にも 14128日前になるケースもあるようなので、Technolati のバグっぽい。1970年1月1日といえば UNIX Time での Epoch だから、やっぱりそうなんだろうなぁ。

2008-09-03

Picasa Web Album でも顔認識をサポート

6 x 3: Picasa がリニューアルで顔認識をサポート? で、Picasa Web Album でも顔認識したらいいなぁ、と書いたけど、実はこれができるようになっている。

Picasa Web Album のページをブラウザで開くと右サイドバーに下のような新機能の紹介が出てきた。

というわけで、さっそく Try It!

左下の囲いの中にある「Start Processing Photos」をクリックすると、すぐに Picasa Web Album のページに戻ってしまうが、サイドバーにはしっかりと進行状況が表示されている。

これは、顔認識処理が終了する(かなり時間がかかる)と、

のようになって、ここで、「Add name tags」をクリックすれば、認識した顔を使って写真にタグを付けられる状態になる。

上に並んでいる小さな顔が、Picasa によって認識されたもので、そのうちの一つを選ぶ(クリックする)と、下に同じと思われる人物が写った写真がリストされる。リストされた写真の上にマウスポインタを持っていくと、その下に小さな四角いアイコンが現れるので、これをクリックすればもとの写真のどこが認識されたものなのかを拡大表示して確認することができる。また、拡大表示上で、別の顔を選択しなおすこともできる場合もある。

リストのうちで当人でないもののチェックを外したら、あとは、タグを付けていく。タグは勝手な名前を付けることもできるけど、実は Google Contacts と連動しているので、「+ Choose」ボタンをクリックして出てくるリストから選択することもできる。また、すでに何枚かの処理を終えたあとならば、上のスクリーンショットのようにいくつか候補が表示されているので、そこから選んでもいいようだ。

こうして付けたタグは、PIcasa Web Album の「People」タブや、アルバム一覧でのサイドバーから利用することできる。

この新機能なかなか面白い。ちょっと使い勝手が直感的でなかったり、誤認識みたいなのも多い気もするけど、Picasa / Picasa Photo Album の機能追加が少なくて退屈していたユーザにとってはいい刺激になると思う。

…… Flickr にこの機能付かないかな……

Picasa がリニューアルで顔認識をサポート?

DSC06631
α700 - SONY 100mm F2.8 Macro

Goolge の写真管理 + レタッチソフトウェアである Picasa が顔認識をサポートするようになるらしい。

現状では Mac 版が用意されていないので、殆ど使ったことがないのだけど、子供たちの顔を認識して自動でタグを付けてくれたりすると、けっこう嬉しいかも。リリースされたら、ちょっと試してみよう。

SONY が Picture Motion Browser で同様の機能をサポートしたらしいけど(たぶん顔認識技術としてはこちらの方が実績もあるし高機能だろう)、もっと技術が進歩して、顔だけでなくて、花だとか虫だとか飛行機だとかいろんなものを認識できるようになったりすると、(余計なお世話かもしれないけど)面白いだろう。



Flickr からタグをコピペで貼り付けたら、幅が大きくて両側が切れちゃったけど、まぁいいや。

2008-09-01

こんな値段でいいの?

「フロスト警部」のシリーズの作者の R. D. ウイングフィールドさんが亡くなっているのを知ったのは、創元推理文庫のフロスト気質上・下を購入したときだった。一ファンとして情けない思いがする。ともあれ、ウイングフィールド氏の安らかな眠りを祈っている。

さて Amazon.co.jp から「フロスト警部DVD 孤独な復讐~フロスト気質~」とそれに合わせて「フロスト警部DVD 狙われた天使~フロスト気質~」をすすめるメールが届いた。

「フロスト警部」と「モース警部」のシリーズは是非映像化されたものも見たいと思っていたので、渡りに船とばかりに速攻で合わせて注文したのだけど、これ、DVD なのに妙に値段が安い。上記のリンクをクリックすれば分かるけど、どちらも税込みで1000円とバーゲンプライスだ。さらに妙なのは Amazon.co.jp で検索してみると、「本(和書)」のカテゴリ(タイトルに「DVD」と入ってるけど)と「DVD」のカテゴリの両方に同じと思われるものが存在していて、「DVD」のカテゴリの方は注文できないようになっている。で、よく見ると創元推理文庫の「フロスト気質」の上下巻がどちらも 1155円と、このDVD(と思われるもの)よりも安い。

洋画の DVD なんかはある程度期間が経つと 980円くらいになるのはよくあることだけど、こういうある意味マイナーなものがいきなりこういう値段になるというのもあんまり考えられないし、もしかしたら違う商品の値段を付けてしまったりしたのではないかとちょっと心配。版元(と思われる)宝島社で「フロスト」とか「フロスト気質」で検索してもなにも出てこないし。

ともあれ、amazonには

「予約商品の価格保証」では、お客様が対象商品を予約注文した時点から発送手続きに入る時点、または発売日のいずれか早い時点までの期間中のAmazon.co.jp の最低販売価格が、お支払いいただく金額となります。予約商品の価格保証について詳しくはヘルプページをご覧ください。
という制度があるから、値段の付け間違いなら運が良かったということになる(かもしれない)。

どうなるかな。