2008-09-20

Favorite Books


my son's favorite
Originally uploaded by rok1966

写真は息子(小学校六年生)の愛読書。なんども繰り返して読んでいるようで、カバーは消失して、ページの端も折れたりもしている。

「愛読書」というのは、いつも手元に置いて何度も読み返す本のことだと思う。息子の場合はまさにその通りで、この川端裕人さんの「川の名前」は、気がつくとベッドサイドや勉強机に置かれて(置き忘れて)いたりする。

自分の場合も、読書は好きな方だと思うが、最近は何度も繰り返して読むような書物は少ない。時間がない、とか読みたいものが多すぎるとか、理由はいくつもあるのだけど、一番の理由は感動が持続しないことかもしれない。震える程に心を打たれて、記憶に留めておこうと思うことはたくさんある。けれど、その感動は実際にはやがて心の片隅に埋ずもれてしまって、再び表に出ることも少ない気がする。

なんとも寂しい気がして、息子が羨しくなる。

大人になって好きな本を(財布と時間が許す限りにおいて)好きなだけ読めるようになり、様々な書物と出会っていろんな感動を得ることもあり、悪いことばかりでもないのだけど。

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