2007-08-17

Numbers で Cyberdog を懐しむ

恥ずかしながら、タイトルで Cyberdog と書くべきところを CyberDoc なんて書いていた。Blogger は URL にタイトルの文字列が使われてしまうって、タイトル変更後もそのままなのでちょっと格好わるいなぁ……


先日の大発表会で iWork '08 が発表されて、それには新しい表計算ソフトウェア Numbers が含まれている。さっそく試用版をダウンロード・インストールして使ってみたけど、Microsoft Office をすでに使っている身としては、当面は必要ないかなというのが正直な感想。ユーザインタフェースが Excel とは違いすぎてるしでも、最近の iLife シリーズ、特に iWeb なんかとはよく似ているので、そっちから入ったひとには分かりやすいかも)。

一方、山田祥平さんはコラム「山田祥平のRe:config.sys」で、
ところが、Numbersは、その概念を根本から塗り替えた。Numbersが用意するのは、無限大の数表ではなく、無限大のシートなのだ。その電子のシート上に、オブジェクトの1つとして、数表を配置する。シート上には、数表に限らず、文字、図形、グラフなど、さまざまな種類のオブジェクトを置くことができる。最初に用意されるのは、あくまでもシートなので、そこに置かれるオブジェクトが、特定の数表のセル幅や行の高さに影響を受けることはない。異なるレイアウトの数表を上下左右自由にレイアウトして配置できるのだ。

 たったそれだけのことなのだが、表計算ソフトが最初に用意するシートが、セルの集合体としての数表ではなく、自在にオブジェクトを配置できる素のシートである点でNumbersは画期的だ。ここで1つ表計算ソフトの歴史は塗り替わったと思う。もっとも、これを表計算ソフトというべきかどうかは難しいところではあるのだが。
とそのオリジナリティにかなりの評価をしている。

で、思い出したのが昔懐しい Cyberdog。Cyberdog Editor で、白紙の NoteBook を作って、そこに OpenDoc のコンポーネントをぽこぽこと載せていく感じで書類を作っていく。メモや Webブラウザや、メールリーダやニュースリーダ、その他サードバーティーからも表計算やチャート作成用のコンポーネントが提供されていた記憶もある。一般に思われているような単なる Web ブラウザにとどまるものではなかったはずなんだけど……。

実際、Nubmers でメディアブラウザを開いて、動画や音楽をドロップして書類を構築していくその感触とシート上に複数のオブジェクトが並べられた風景は、あの懐しの Cyberdog に似ているような気がする。

Cyberdog 自体は、けっこう気に入っていて一時は常用メーラーにしていたくらいだけど、Apple が OpenDoc を捨ててからはだんだん使わなくなっていった。OS X の時代になっても、しばらくは Cyberdog が Classic 環境で動くことは確認できていたと思うけど、Intel マシンをメインに使っている今はもはや Classic 環境自体使うことができなくなってしまった。

でも、懐しいなぁ、Cyberdog。

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