2006-11-08

空の鳥籠


今の家に引越して間もないころ、私の父が私の息子(つまり父の孫)にせがまれたからかどうかは知らないが、カナリアを買ってきた。

子供達はもちろん世話なんかしないが、「カナくん」と名付けたそのカナリアを彼らなりに可愛がっていた(カナリアはイジめられていると感じていたのか、小さな人影を怖がるようになったが……)。

昨晩の急な冷えこみのせいか、鳥籠の床で動かなくなっているカナくんを今朝娘が見つけた。「カナくん」寝てるよ。

もう鳥籠に彼はいない。抜けるような青空がまぶしい。